カミーユ・クローデルのレビュー・感想・評価
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悲しい芸術家女性の物語
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ミニシアター全盛のときにロングラン上映していた記憶がある(ル・シネマだったか?)。時間が長いので敬遠していたが、サブスクに登場したので初鑑賞。引きつけられる映画だった。
立場によって見方は随分と変わるだろう作品。カミーユと不倫関係にあるロダンが、アトリエで妻の作った弁当を食べながら「妻の料理は美味い」とカミーユの弟に平然と言う場面が印象的。調子の良いオトコである。
カミーユは才能を開花させることなく精神障害に陥ってしまう。イザベル・アジャーニがカミーユの少女〜中年時代までを熱演。
ずっと昔に観た「アデルの恋の物語」(同じくアジャーニ主演)をまた観たくなった。
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同性として悲しい 良質な映画
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この時代の芸術、特にフランス美術への関心が高かったときに封切られた。2人の関係の変化から産み出される作品群。書籍や画集から得られる知識そのままが、2人の名演技により忠実に表現されており、美術史の教養も深めることができる。
また、才能を当時の社会的成功に結びつけられなかった女性の生き方に、同性として、また、娘の母として考えさせられるものがある。
苦手でも大丈夫
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泥沼恋愛だし、長いし、ハッピーエンドじゃないし、あまり好みではないにも関わらず、最後まで目が離せなかった。
カミーユ・クローデルという人物と、それを演じるイザベル・アジャーニの情念に引き込まれるような映画。
ただ私には共感出来る部分が少なくて、あまりヒロインによいイメージはもてなかった。
狂気の種はもともと彼女の中にあり、違う環境でもやはり狂ったのではないかな・・という印象。
後味のいい結末ではないんだけど、思ったより重苦しい気分にはならないし、なんといっても完成度が高いと思う。
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