「幸運の女神」カミーユ・クローデル jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
幸運の女神
美貌と才能を持ち合わせ〈伝説〉にもなり得た…
と思われるカミーユ・クローデルの挫折を描いている
弟のポールは姉と対照的な生き方をし
最後は尊敬するユーゴーのように〈国葬〉にされる程の評価を得る
しかし姉は父親が溺愛する程の、ロダンが籠絡してしまう程の〈天分〉を持っていたのだろう
完全主義者で 一気に天まで駆け上がるタイプのような気がする
ロダンに恋をしても自らの勢いを止めてはいけなかった
彼女の真髄のようなものを与えてはいけなかった
幸運の女神は前髪しかない… と ダ・ヴィンチでさえ言っていたではないか
でも若い時はこういうことは判らなかったりする
岩のような父親役のアラン・キュニーが野太い声で
成功した弟の詩を吠えるようにカミーユに読んできかせる処が一番インパクトがあった
やるせなさが伝わってくる
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