「救いを求める女」カビリアの夜 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
救いを求める女
この映画を観るたび
勝ち気なカビリアに
全身の血が逆流し
純真なカリビアに
胸がドキドキする。
フェリーニはカリビアをとことん追い詰める。
不幸である。本当に不幸である。
そこまでしなくても、といつも思う。
映画の中で、強気なカビリアと弱気なカビリアを
くるくる忙しく見せてくれる。
そして時々挟み込む意外なカットに驚く。
主演のジュリエッタ・マシーナもいいが
音楽のニノ・ロータもいい。
彼の音楽はカビリアの笑顔と共に
ラストで心に刺さる。
完全に救ってくれる。
物語、カットの選出、映像スタイル、
どこの国の監督も、こんな映画は作れない。
それがフェリーニの虜になる理由だ。
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