「ナンセンスな股旅物」カトマンズの男 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ナンセンスな股旅物
『リオの男』が理路整然に見えるほど、しっちゃかめっちゃか大騒ぎ。
その場のノリ重視で人の話を聞かない主人と、一緒に旅する執事のレオンがいい味で、弥次さん喜多さんみたいな股旅珍道中ものに。
殺し屋たちとのユルくてナンセンスな追いかけっこは、『長靴をはいた猫 80日間世界一周』とか、クレイジーキャッツの『大冒険』とかを思い出しもしました。
ベルモント演じるアルチュールが、憂鬱で死にたくなると前髪が伸びる設定に大爆笑。
タイトルとなるカトマンズの滞在時間は、ほんのごくわずか。
実質『香港の男』だったんだけど、まぁこのユルさもベルモンド作品の良さってことで。
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