「疾走するベルモンド🏃」カトマンズの男 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
疾走するベルモンド🏃
ドタバタハチャメチャ荒唐無稽で疾走感が半端ない!身体能力抜群のアクションスターであるベルモンドは、同時に一流の舞台俳優でした。この映画で愛と死を語るベルモンドの台詞に心をわしづかみされました。
赤いセーターとターコイズ・ブルーのシャツがとても似合っていた。そして変装大会!彼女と一緒のアクションは「ムッシュとマドモアゼル」を思わせてくれました。アレクサンドリーヌ(ウルスラ・アンドレス)も旦那様の為ならどこまでもの執事レオン(ロシュフォール)も素敵でした。
ベルモンドは御曹司向きではないのだ。退屈で退屈で…の気持ちがあの前髪!最初に目にしてやめてー!と心の中で叫びましたが自分でカットしてくれてひと安心。でも最後、香港で子沢山になった経理担当からの一言でまた前髪できちゃった、メランコリックな音楽と共に。サムソンの力の根源は髪だったけれど、アルチュール=ベルモンドの元気いっぱいの疾走感は前髪できちゃうと失われるのね、似合わないし。前髪BGMのメランコリック音楽とベルモンドの表情を思い出すだけでひとり笑ってしまいます。
リオよりカトマンズの方が好きかな。
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