「痛快なドタバタコメディーかと思いきや」カッコーの巣の上で じぶさんの映画レビュー(感想・評価)
痛快なドタバタコメディーかと思いきや
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以下、勝手な解釈ですが。。
舞台は現実社会に馴染めない「クズ」の吹き溜まり精神病棟、カッコーの巣。
マックはそのクズに対して分け隔てなく、一人の人間として、病気を個性として接する。
そして次々とクズたちのカラを破っていく。
外に飛び出してクルージング、病院内をメチャクチャにしてのパーティーはほんとに皆楽しそう。
パーティーの最中に脱走しなかったのは、ここに居場所みたいなものを感じたのじゃないのかなと思う。アップになった表情が素晴らしかった。
ジミーがカラを破り、恥ずかしくないと言ったシーンは一緒に拍手したくなった。
しかし、唐突にジミーは現実に、巣の外に引きずり出される。現実の象徴であろう婦長と対峙した時には胸が張り裂けそうだった。
強引にジミーのカラを破り、殺させてしまったマックが婦長のクビを締めるシーンは涙が止まらなかった。
マックも結局はクズのひとり、ロボトミーによりみんなの希望の光も消えてしまったが。。
マックが出来なかったこと、大きな殻、社会をチーフがぶち破り、自由になったマックと一緒に飛び立っていくラストには本当に胸がすく思いがした。
理想論ですが、クズのひとりである私には一生忘れられない映画でした。
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