「これが戦前の映画ですから恐れ入る」風と共に去りぬ ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)
これが戦前の映画ですから恐れ入る
勿論映画館では初めて見ます。
デジタルリマスタリングされているので時代物ながらかなり綺麗。
こんな大作をよく作った物だ。
途中10分程休暇が入るけど前半と後半で状況が変わる。
南北戦争直前から終戦までの前半と戦後復興の後半。
戦争の描写は直接的ではないけど結構グロい。
戦傷者が多すぎで凄くリアルに感じる。
壮大映画だけど改めて見ると…スカーレットってストーカーって言われても仕方ないな…
初めてテレビで見た時はストーカーって単語すら知らない大昔だったけど。
芯は強くて行動的で美人で魅力あるけど…プライド高すぎだし見えるところではツンツンで見えない所でデレデレとか…面倒くさい女…今で言う残念系美人かな。
全部ぶっ通しで見て色々納得した気がする。
レット・バトラーも愛想を尽かしたくなるのも納得。レットはレットでキザ過ぎるし親バカ過ぎ。
意外な程子煩悩だけど奥さんがツンツンだから余計子供に気持ちが行ったのかも?
どうでもいいことだけど太った黒人の使用人のおばさん、トムとジェリーに出てくる使用人のおばさんそっくり。ステレオタイプなのか実はトムジェリのおばさんのモデルだったり(笑)。
時は南北戦争直前のジョージア州アトランタ近くににあるタラと言う地名の農場地域。
移民の親父さんが農場経営で大成功して大金持ちに。その家で生まれたスカーレット含む三姉妹は美人で社交界でも有名だった。特にスカーレットはモテモテで引く手数多だったが本人はアッシュレーと言う好きな人がおり求婚されると思っていた。
所がアッシュレーは従姉妹のメラニーと結婚すると知って悲しむが、結婚前も結婚後もひつこくアピールして付き纏う。
同じパーティで知り合った海運業の実業家でプレイボーイのレット・バトラーに見そめられる。気の強い女が好きらしいが見事に振られる。
南北戦争が始まり急いで結婚するカップルの中にアッシュレーもおり、ショックから好きでもない妹の婚約者に求婚されなんとなく結婚する。しかし最初の旦那は直ぐに戦場で病死。
色々あって南北戦争に負けてタラの自宅も司令部に使われたり金品食い物を強奪されボロボロ。
おまけに母親は病死、父親はショックでボケが。
戦争に駆り出されなかった僅かな使用人と妹達を養う為に獅子奮迅の働きでなんとか農場を立て直そうとするが税金が払えないと農場を売らないといけなくなる。困って金を借りれそうな所を当たるがダメだった。偶々二人目の妹の婚約者と出会い今は事業が軌道に乗ってきて金回りが良くなったと聞く。
早速誘惑してNTRして結婚。妹に恨みを買われつつも旦那の事業を手伝って大きくさせて小金持ちに。
それでもアッシュレーに未練があり事業の一つである製材所を任せ近くに手繰り寄せる。
しかし2番目の旦那も色々あって死亡。
自分一人では事業が続かないと旧知のレット・バトラーに援助を求めるが求婚され結婚してやっと鞘に収まった?
しかし子供も出来ているに未だにツンツン(内心デレデレ?)でレットの方は親バカ爆発中。どっちもお互い素直になれないまますれ違い喧嘩ばかり。
そんな中で妊娠した子供をレットが誤って流産させてしまった。
なんとか慰めて仲直りしようとした最中先に生まれた子供が事故死。
ここで亀裂が決定的に。
しかもなんとか取り繕おうとしたメラニーは妊娠中毒で死亡。この時のやり取りでやっとレットを愛している事に気がついた。何度誘惑してもアッシュレーがメラニー一筋で変わらなかった理由も。
しかしレットは冷めておりメラニーが死んだからアッシュレーと一緒になれるな!と突き放し家を出て行ってしまった。
残されたスカーレットは引き止めたいが考えが纏まらず、故郷のタラに戻れば良いことが思い浮かぶで終了。
そんなんで解決するのかいな?これは今でも疑問。
その後の展開は気になるが風と共に去って行ったのだろう。
南軍も負けて今までの南部は風と共に去って行き、
子供も死んでレットも風と共に去って行った。