「メラニーの崇高な人間性を観る」風と共に去りぬ りかさんの映画レビュー(感想・評価)
メラニーの崇高な人間性を観る
『ローマの休日』と同じ頃ぐらいから
何回かTVで観て少女漫画付録の漫画本でも見ました。
中高生ぐらいと今大人で観るのと観た後が少し違いました。
昔だったら、やはりスカーレットの自己中心的な
考えはわかっていてもその美しさ、オシャレさ、
しっかり度、行動力の方に目が行き、
素敵だなぁ、と。
今は、メラニーの優しさ、心の清らかさ、
崇高なる精神がとても素晴らしく映って来ます。
アシュレイに関しては、変わらず同じ。
優しい紳士ですが、優柔不断。
スカーレットが誤解しているなら
100%誤解されないようにしないと。
結局、メラニーがいないと生きることができない情け無い男。
スカーレットが好意を示し確かめると、
同じ気持ち⁉️と言って結婚を迫られケンカ。
ま、スカーレットの一方的なケンカ。
帰還してからもスカーレットを抱きしめキスをしつつ、メラニーを捨てられないと言う。
わけわからない男、
メラニーが亡くなれば生きていけないと泣く。
なぜスカーレットが執着していたのか昔も今も
わかりません。
レット•バトラー、昔も今もあまり好きではないです。
ただ、大人として見るとお金持ちなので、
いいじゃないか、とポイント上昇。
出産後のメラニーを抱え途方に暮れるスカーレットの頼みを聞きタラにまで馬車を調達して
連れ帰るところは頼もしく感じました。
ですが、ヤキモチ焼きすぎ。
本作、ビビアン•リーさんやメラニー役の
オリビア•メアリー•デ•ハビランドさんなど
女性は素敵な方が出てますが、男性は‥。
アメリカ南部綿畑を育てるタラ農園。
可愛いスカーレット、
昼寝、黒人の女の子がうちわで煽いでくれる。
黒人が召使として当たり前な南部と、
反対する?
北部との戦争が始まってしまいました。
南部が悪者で北部がええもん、
と思いがちですが、
そうでもなさそうな。
実際、北部兵士が泥棒しに来ましたから。
南部では黒人を奴隷にするのが当たり前な時代。時代や習慣というもので当時の南部に住む人にとっては当たり前であったでしょう。
スカーレットとアシュレイが
黒人奴隷について話し合っている
場面があります。
ようやく南部の人間も気づき考え始めたかと。
長い年月経っても現代において
差別が残っているのが問題だと感じます。
戦争は悲劇の元、
負傷兵が皆アシュレイと思えるメラニー、
手厚く看護しています。
野戦病院でスカーレットも働いています。
家で働いていた奴隷たちと会い、
彼らも北軍と戦いに。
なので南北戦争も歴史も勉強しないと、
と思いました。
スカーレットは、当て付けみたいな結婚を
2度もし、お金持ちのレットと再再婚。
前夫から受け継いだ事業もおもしろいくらいに
儲かり元気に過ごしていますが、
だんだんと生来のわがままがキツくなり、
レットにも愛想尽かされかけています。
愛娘ができてレットは目に入れても痛くない
可愛がりようでしたが。
二人目の子を孕ったスカーレットが階段から
落ちる事故で二人の仲はますます、険悪に。
さらに愛娘のボニーが‥‥。
徹底的な亀裂が入ってしまった二人。
レットは、自責の念もあり、
家を出て行くことに。
心配するメラニーの身体が危険な状態で。
メラニーは、妊娠中助けてくれたスカーレット
に恩があるのでしょう。
スカーレットとアシュレイを最後まで
疑わなかったメラニー。
メラニーの今際の際のアシュレイを見て
やっと目が覚めるスカーレットです、遅すぎ。
デカいカメオのブローチしてるスカーレット、
こんな時もオシャレに余念が無いです。
遅いわ⁉️と思います。
今頃レットを追いかけても。
レットもレットでヤキモチ焼きの皮肉屋。
多分、スカーレットが縋って来るのを見て、
自身の気持ちとは正反対の言動をしてしまう
男なのでしょう。
最後の最後は、やはり強い味方タラ❣️
80年前と思えない壮大なスケールで魅せてくれた作品。
りかさん
この長編映画のスケール感は
凄いものでしたね。
思うがままに生きる
スカーレットの逞しさ
美しさに完敗です。
対照的に
メラニーの優しさ 思いやりには
安心感がありますね。
もう一度観たくなる
ステキなレビューを
ありがとうございました(^^)
むかーし、映画も観て原作も読みましたが、レビューは書いてません。
たまたま、りかさんのレビューが目に入っただけなので、返信とか気にしないでくださいね。
スカーレットは結婚もしたし、子供も産んだし、商売も上手で、外から見たら大人かもしれないですが、中身はこどもなのかな。
ラストになって、ようやくいろんなことが理解できて、ちょびっと大人になれたのだと思います。
失ったものは取り戻せるかわかりませんが、きっちり向き合うことで、結果を受け入れられるのではないでしょうか。
私はテレビでは何度も見ましたが、映画館ではなかなか見る機会は少ないですね。でも、機会があれば、無理に時間を作ってでも見に行きたい映画です。
レット・バトラーはお好きでないのですね。私はけっこう好きかもしれません。スカーレットも、けっこう好きです。
現実に身近にあんな女性がいたら、近寄りたくはないかもしれませんが、とても魅力的です。
メラニーのよさは、歳をとるに連れてわかるようになりましたが、相変わらず、アシュレイは嫌いです。スカーレットはなぜあんな男に惚れたのでしょう。確かにとても不思議です。男を見る目がありませんよね。