「淡々と死にゆく夫婦」風が吹くとき TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と死にゆく夫婦
原作は原爆の恐ろしさを被爆した夫婦の淡々とした日常で描いた短い絵本
物語の終わりで死が間近に迫り、やっと目に見えない恐ろしい何かに怯え、ずた袋をかぶって寝る夫婦に寒気を感じた事が強烈に記憶に残っています
あの時代の社会情勢や一般人の無知さ加減
政府は正しく自分達を守ってくれると信じきって生きる夫婦の日常
1時間25分の見事な長編映画になっていました
絵本では絵描ききれない原爆投下の瞬間の爆風と放射線光線や衰えていく夫婦
原爆は投下した瞬間的に殺戮するだけでなく、生き延びた人達をも緩やかに殺していく恐ろしい兵器だと改めて認識する映画
観た後は確実にブルーな気分になれます
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