「登場人物がふたりだけの会話劇。」風が吹くとき ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物がふたりだけの会話劇。
のほほんとした老夫婦の被爆地で暮らす日常が、だんだん放射能という非日常に押し潰されていく様を画いている。話自体には何のひねりもなく、粛々と死へと向かっていく。きっとあの老夫婦のシェルターは、夫婦の最期の晩餐ならぬ最期の日常をもたらす、いっとき限りのノアの方舟だったのかもしれない。
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のほほんとした老夫婦の被爆地で暮らす日常が、だんだん放射能という非日常に押し潰されていく様を画いている。話自体には何のひねりもなく、粛々と死へと向かっていく。きっとあの老夫婦のシェルターは、夫婦の最期の晩餐ならぬ最期の日常をもたらす、いっとき限りのノアの方舟だったのかもしれない。