「『仁義』の監督でしたか。納得。」影の軍隊 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『仁義』の監督でしたか。納得。
クリックして本文を読む
先ずは原作があるので、歴史的史実ではない。つまり、かなりの脚色がある。
今まさに銃殺する時に、一旦、銃殺される者を逃して、横に開けられた大きな窓から脱出が成功する。しかも、脱出を助ける側と助けられる側との意志の疎通が無い。つまり、この状況で助かる確率は数学的に〇。知らないで見たが、この映画の監督とは『仁義』の監督でしたか。納得。そう思って見ると!ワンカット、ワンカットが中途半端な尺だし、余計な演出が多かったと思う。偏見ではない。また、カラー映画なのに、暗くてコントラストが弱いので、寝ぼけた朝靄の中の幻想の様になっている。効果だとすれば、逆効果だと思う。ペタン政権に対するフランス人の贖罪にもなっていない。到底、共感できる内容ではないし、映画としても、緊張感のかけらもない映画だと、僕は思う。
勿論、レジスタンスの攻防が一本化されないのは歴史的な事実。連合赤軍の様な事はあっただろう。共通しているのは、ユダヤ系が一掃されているので、ユダヤ人に対する偏見は残っていた。
『収容所には沢山の人種が収容されている』と言うセリフが字幕されるが、全て、インド、ヨーロッパ人種であり、所謂、白人。『字幕』か『セリフ』が間違っている。『沢山の民族』と訳されるべきだ。その点が、ほぼ無視されている理由は、この監督が、ユダヤ系やロマ人を他の人種と見ていた理由だと思うし、この監督は差別主義者だと思う。ナチが逃げ帰ったフランスにも土着のナチは沢山いたと言うことだ。
コメントする