「無難な犯罪アクション」影なき男(1987) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
無難な犯罪アクション
総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 65
名優ポワチエ出演のまずまずの犯罪もの。無茶苦茶に派手な活劇を見せるわけではないが、無難にまとめたかんじ。
山に逃げ込んだ犯人を追い詰めるため、ポワチエが山岳ガイドの男と共に厳しい山の中に入り込むのが見所だろうか。山の素人と犯罪の素人との組み合わせはなんとも中途半端だが、それでもなんとか犯人に追いつこうと厳しい自然を相手に格闘する。
都会の宝石店夫婦を襲った犯人は、最初から殺しをためらわず残虐性を見せる。また殺しの際には左目を打ち抜くというこだわりを持つ。ポワチエが捜査の初期段階で指摘したとおり、犯人は過去にもいろいろと犯罪暦がありそうだ。
しかしながらそれらの過去について話がそれ以上ふくらむこともなく、新しく次々に自分のために殺人を犯しながら話が進んでいく。これだけの犯罪者なのだから、もう少しそのあたりの犯人像に触れてもいいのではないかと思う。
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