帰らざる河のレビュー・感想・評価
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今なら絶対4DX案件
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
人生(時の流れ)を川に例えていて、なんと秀逸なタイトルだろうと思った。穏やかな時もあれば荒れ狂う激流に巻かれ、乱高下もあるのが人生だと投げ掛けるストーリーが、西部劇ならではの雄大な景色と共に描かれ情感を揺さぶられた。
見どころはやはり、「帰らざる河」を下りながら主人公たちの繰り広げる逃避行だろう。インディアンの襲撃を受けながら渦を巻く激流を筏で進むシーンは、今ならば4DXで観れば大興奮間違い無しのスペクタクル。手に汗握った。
マリリン・モンローの出演作を初めて観た。本作は、モンローがお色気一辺倒の路線から脱却し、演技派俳優への転換を図った作品らしい。演技学校で一から演技を勉強し直して撮影に臨んだだけあって、真に迫るものがあった。
だが彼女のセクシーな肢体を活かした演出は欠かせなかったのか、演技力一本で勝負するわけにはいかなかったようだ。それについて本人はどう思っていたのか気になった。これを機にマリリン・モンローの他の作品も観てみたい。
川下りが迫力が無い
総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:50点|ビジュアル:55点|音楽:65点 )
・筏に乗る主人公たちの多くが合成映像で背景から浮いている。
・主要部分が川の現場での撮影ではないため、実際の活劇になっていなくて迫力がない。
・川の浅瀬で襲撃してきた先住民たちがそのまま急流でも泳いで筏に近寄ってくるのがほぼ自殺行為でなんとも不自然。
・主人公が他人ならば死ぬが自分が操船すれば川下りしても大丈夫と大口を叩いておきながら、襲撃を受けてすぐに川に落ちて操船をマリリンモンローに頼りっきりなのは情けない。
・しかもあれほど危険だと前振りしておいて、それでもあっさりと素人だけで川下りが出来てしまった。
・そもそも危険な急流の場面が殆ど無く、緩やかな川下りばかり。
荷物を失ったはずなのに筏に乗るときでさえもどこかに隠し持った化粧を使ってばっちり化粧して歌う、いかにも女優なマリリン・モンローの姿ばかり印象に残る。物語の全体の流れそのものがそんなに悪いわけではないが、やはり川下りの場面が駄目。
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