「【”第4の壁を越えた恋・・。夢には惹かれても現実で生きるしかない・・。”映画設定の妙と、若きミア・ファローの映画を観ている無垢なる表情に魅了される作品。】」カイロの紫のバラ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”第4の壁を越えた恋・・。夢には惹かれても現実で生きるしかない・・。”映画設定の妙と、若きミア・ファローの映画を観ている無垢なる表情に魅了される作品。】
ー 映画館で映画を観る際には、仕事の悩みなどは全て忘れて、漆黒の中、スクリーンに映し出される世界に没入する。
そして、客電が上がった後に、リフレッシュした気分で映画館を後にする。-
◆感想
・今作は、映画大好きなウディ・アレン監督の、”現実と映画で描かれている事は、似て非なるモノなんだよ・・”という優しいメッセージに満ちている。
・景気が悪いという事を理由に、仕事もせずに酒ばかり飲んでいる夫を持つセシリア(ミア・ファロー)は、ダイナーで働くも、要領が悪く馘になってしまう。
だが、彼女には楽しみがあった。それは、映画館で映画を観る事。
・ある日、何度も観ていた”カイロの紫のバラ”を鑑賞中、端役の冒険家トム(ジェフ・ダニエルズ)が、セシリアの方に眼をやり、画面から出て来て彼女に語り掛ける。
ー このシーンは、今でも覚えている。-
・トムは色のついた現実世界を楽しみ、セシリアは憧れの映画スターとの逢瀬を楽しむ。
・混乱する”カイロの紫のバラ”の出演者達。オロオロする映画関係者の姿も可笑しい。
・だが、トムを演じていたギルの言葉を信じ、セシリアは家に戻るのだが・・。
- ここは、可なり切ない・・。ギルはハリウッドにセシリアに一言も告げずに戻っていたのだ。-
<ギルに見捨てられ、家にも戻れないセシリアはいつも通う映画館に行き、銀幕の中で繰り広げられる物語をハンカチを目に当てながら観ている。
涙を流しながらも、その表情は映画を観る喜びに溢れている・・。
今作は、映画って、矢張り良いモノだなあと思わせてくれる作品である。>
今晩は。
『パターソン』でいただいたコメント(お詫び?)について、心当たりがないのですが、何かありましたっけ?🤔
申し訳ないなどと言われて、何のことか分からないのもなんだか落ち着かないので、教えていただけると助かります。
それから、みかずきさんは、どちらの映画でレビューされている方なのかも合わせて教えていただけると、これもまた助かります。自分なんかよりも素晴らしいレビューがたくさんあるので…🤗