「夫の性が変わった妻の人生」オール・アバウト・マイ・マザー SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
夫の性が変わった妻の人生
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夫が単身赴任している間に女性として生きるようになったため、妊娠していたがそのことは告げずに離婚した女性のその後の物語が、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」の舞台を交えながら描かれる。
生きがいだった息子の突然の死、偶然知り合った若いシスターの死と元夫との間の子の誕生、エイズを病む夫への赦し、エイズへの偏見から赤ん坊を守るための新たな旅立ち。
守るべきものの存在が主人公を強くする。そんな母性を謳いあげた作品だと思った。
主演の方が靭くて美しく、魅力的だった。
余談だが、元夫の名前がロランスだったので、グザヴィエ・ドラン監督の「わたしはロランス」を思い浮かべた。オマージュだったりするのかな…。
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