「腕相撲するだけで盛り上がるのか」オーバー・ザ・トップ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
腕相撲するだけで盛り上がるのか
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総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
勝負事には数多くのものがあるが、ここで取り上げられるのは腕相撲という極めて単純な競技である。これほどまでに単純な競技で果たして盛り上がれるのかという当初の心配をよそに、むきむきの大男たちが挑発し叫んで太い腕を振り回す勝負の演出が思った以上に面白い。『ロッキー』を髣髴とさせる朴訥な主人公が、息子のためにトラックを得ようと努力する姿もけなげでいい。
物語は不満があり、家族の過去のいきさつもはっきりしないし、息子が1人で車で暴走して会いに行くのはやりすぎ。まだ小さな息子がまだ家も無い父親と今後どうなるのかという、将来への不安も残る。古いなりにトラックがあったときでも家一つ持てなかったくらいなのに、新しいトラックと賞金と賭けで儲けた金があるからといって、彼ら2人にどこまでまともな生活をする能力があるのだろうか。詰めが緩い。それとスタローンの二倍くらい腕が太そうな決勝の相手役、どうにも勝てる気がしない。
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