「イタリアのB級映画 音楽は地下室のメロディーへのリスペクト。」黄金の七人 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
イタリアのB級映画 音楽は地下室のメロディーへのリスペクト。
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イタリアのB級映画。初見は72年のテレビでの放送。中2の頃だったので計算が合う。言わずもがなぁだが、『ルパン三世』の宣伝で、『4チャンネル』が放送した。
予定調和で、緊張感が無く、何でも都合良く話が進む。そして、最後にひねりがないのが、最大の欠点。続編があるから、裏切りによる裏切りはないと思ったが、まさか、まさかあんな終わり方するとは。間違いなく、ローマ観光の為の映画だ。1961年にローマオリンピックだったので、その余波で作られたヨーロッパ観光映画だと思う。
正直言って、詳細まで覚えていなかったが、『ルパン三世』のモデルと言うから、少し過大評価していた。今回見て、あのテレビの『ルパン三世』の方が遥かに良い出来だと太鼓判を押す。
クールな日本アニメのお手本が、こんなイタリアのB級映画だと言って貰いたくない。モンキー・パンチ先生が『ルパン三世』を描く上でインスパイアしたに過ぎない。『ルパン三世』とこの映画は全く次元の違う作品だ。あえてどちらが上とか下とかは述べない。
『4チャンネル』は宣伝でこの映画を流しただけだ。しかし、『4チャンネル』は爆弾とか泥棒好きだね。
追記 音楽はミシェル・マーニュの地下室のメロディーをリスペクトしている。とすると、映画も似たような話。ルパン三世の元ネタは寧ろこちらだと思う。この映画でのルパンとの類似点は、カリオストロ城に忍び込む際の、潜水の部分のようや気がする。そして、やっぱり、フランス映画の方がクライム・サスペンスはお似合いなのかもしれない。
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