追いつめられて…

劇場公開日:

解説

英国の港町を舞台のサスペンス・ドラマ。フランスのスリラー作家ノエル・カレフの短篇『アドルフと拳銃』からジョン・ホークスワースとシェリー・スミスが脚本を書き、「恐怖の砂」のJ・リー・トンプソンが監督した。撮影はエリック・クロス、音楽はローリー・ジョンソン。「カチューシャ物語」のホルスト・ブッフホルツ、「恐怖の砂」のジョン・ミルズ、その娘のヘイリー・ミルズなどが出演。製作ジョン・ホークスワース。

1959年製作/105分/イギリス
原題または英題:Tiger Bay
配給:東和
劇場公開日:1960年4月23日

ストーリー

イギリス最大の石炭積出港カーディフの一角、タイガー・ベイにポーランド人の船員コーチンスキー(ホルスト・ブッフホルツ)は上陸した。同じ故国をもつ恋人アニヤに会うためだ。しかしアニヤは彼に愛想づかしを言った。もっと金持の立派な男ができたというのだ。逆上した彼はアニヤがとりだした拳銃を奪って彼女を射殺した。--この光景を十歳の少女ギリー(ヘイリー・ミルズ)が郵便受けの穴から見ていた。彼女は、つねづね遊び仲間が持っているような拳銃が欲しかった。コーチンスキーが隠した拳銃を彼女はそっと盗みだした。それを目撃しながら、人目を恐れて彼はギリーを追うことができなかった。グラハム警部(ジョン・ミルズ)が事情をしらべにきた。しかしギリーは、コーチンスキーのことを口にださなかった。その日に教会で結婚式があった。ギリーは聖歌隊の一人として式に参列していた。そこで、彼女はコーチンスキーに見つけられた。式のあとでギリーはコーチンスキーに屋根裏に追いつめられた。だが、十字架の前でついおかした殺人をざんげして泣くコーチンスキーと、マセた子供のギリーの間には、不思議な友情が成立した。船で外国につれていくという約束でギリーは彼と行を共にすることにした。郊外の丘の上で二人は夜を明かした。グラハム警部はアニヤ殺しの犯人を求めて、コーチンスキーの名を容疑者の中に加えた。その頃、コーチンスキーは海外に逃れるためブラジル行の船にのっていた。丘の上でハイキングの一行に見つけられ、警部の所につれてこられたギリーは、船が領海線を越える七時まで、コーチンスキーについて口を割ろうとしなかった。だが、警部は彼女をつれて船を追った。警部が船長とおし問答するうちに、船はイギリスの領海を出た。もうコーチンスキーを逮捕することはできない。ギリーは彼に外国へいっしょにつれていくようにたのんだ。だが、同行を拒否されて、下船を拒み船内を逃げ出したギリーが、あやまって海に落ちた。コーチンスキーはすぐに海中にとびこんで彼女を救った。イギリス警察のランチにすくいあげられ、彼は逮捕された。

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