劇場公開日 1999年4月17日

「T・スコット監督の職人技がみれる」エネミー・オブ・アメリカ yostakkazさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0T・スコット監督の職人技がみれる

2022年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 私は”トップ・ガン”で初めてT・スコット監督の腕前を観ましたが、戦闘機パイロットの話をPVのようにつくっていたのが印象的なくらいでした。次のアクション映画”ビバリーヒルズコップ2”も、1作目に比べると大味で、これら2作とも、もう1度観たいという気は正直ありませんでした。
 しかし、この映画は、当時最先端の監視技術の怖さを見せてくれるのと、ごひいきG・ハックマンが相変わらずいい役で売り出し中のW・スミスを立てているのが良いし、にこりともしないJ・ボイトが悪玉ボスです。敵役が大物ですから不足がありません。また、映画ファンサービスでしょうか、ノンクレジットでJ・ロバーズが大事な役で出るのも楽しいです。
 監視衛星、防犯カメラ、コンピュータ制御といったデジタル映像に、体を張ったアナログの追っ駆けっこや大爆破が調子良くバランスされて、132分飽きません。T・スコット監督の中でも、職人技が観れる上位の映画と思います。

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yostakkaz