「その術を使って、レッドパージの映画界から追放されること無く、彼は生き残っている」エデンの東 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
その術を使って、レッドパージの映画界から追放されること無く、彼は生き残っている
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モラトリアムだが、狡猾な青年の話。スタインベックの原作だから、ストーリー展開は決まっているが、結末に何一つひねりがない。先物相場とか買い占めとか、資本主義の汚点ばかりで話が進行し、その中で何もできなかったもう一人の兄弟が、戦争で身を滅ぼす。そんな話の構造。『主人公の方が狡猾で生き残る術を持っていた』と言う事で、共感出来るが、エリア・カザンの経歴を考えると、その術を使って、レッドパージの映画界から追放されること無く、彼は生き残っているので、その点をあまり、芳しく思えない。勿論、あまり語られる事がなかったので、エリア・カザンの本性は理解できないが。
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