「タイトルなし(ネタバレ)」SF/ボディ・スナッチャー ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
静かに目立たない侵略者だ。どんどん人間が複製されている。いつの間にか。 オリジナルの人間は眠ると しぼんで死んでしまう。
気が付けば街中が植物複製人間モドキになっている。奴らはひたすら仲間を増やす為に繭の様なポッドを栽培する−。
もっとアップテンポで進んで欲しいと思った懐かしいパニックSF映画。
終盤、主人公マシューとエリザベスは飛行機で脱出を試みるが空港までたどり着けず、船での脱出を思いつくが既に遅くエリザベスは変化してしまう。しぼんでしまう名シーンだ。
せめてもの復讐で鞘(ポッド)の栽培工場の一つを電球を落として火災を起こして破壊に成功。
その時 植物エリザベスが雄叫びを上げてマシューを指差す。あの恐ろしい名シーンだ。
何とか逃げる事に成功したが睡魔はやって来る。
ラストはマシューが雄叫びを上げて生き残りの人間を指差す。
多分3回目くらいの鑑賞だったが久しぶり。
人面犬!元祖の人面犬か出た!
「そうだっ 思い出した。人面犬はこの映画だった!」と、どうでもいい事に興奮した。
ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』(原題:The Body Snatchers)をドン・シーゲル監督が1956年に『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』として映画化。今作は最初のリメイク。ドン・シーゲルは今作でタクシードライバーとしてカメオ出演している。
他にもロバート・デュヴァルがブランコに乗る牧師の役で出ている。カウフマン監督は第6回サターン監督賞を受賞。
3度目の映画化が1993年の『ボディ・スナッチャーズ』(原題:Body Snatchers)でアベル・フェラーラ監督作。
4度目の映画化が2007年の『インベージョン』(原題:The Invasion)でオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作。こちらはニコール・キッドマンとダニエル・クレイグが出演。
※ボディ・スナッチャー(body snatcher)は、死体盗掘人と言う意味で、土葬された死体を掘り出して解剖用に売る者。