「拍子抜けのセガール」エグゼクティブ・デシジョン うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
拍子抜けのセガール
「沈黙の戦艦」で、その無敵ぶりをいかんなく発揮し、映画とは言え、強すぎるとつまらないというジレンマに陥ったキャラクターを持て余し、かと言って、悪役に転向する気配もなく、独自路線をひた走るセガール。
この映画では、魅力的な俳優が勢ぞろいし、さぞやおいしいキャラクターを演じるであろうことを期待させてくれたが、見てみたらびっくり。
あまりのあっけなさに、「まさか今ので…」「いやいや、嘘でしょう」という去り際に逆に鮮烈な印象を抱いたほど。
中には、自分の演じるキャラがどうなるかを気にするあまり、脚本に口を出すほどではなくとも、要望として「シリーズ化しないでくれ」とか、「するなら俺のキャラは殺してくれ」みたいなことを公言する俳優もいるらしく、セガールは、自分が強そうに見えることに契約段階から口をはさみそうな負のイメージを持っていました。その予想を裏切られた形になり、逆に上層部に気に入られなかったから切られたんじゃないの?と、勘繰りたくなるようなひどい扱い。もうちょっとマシな見せ場があったんじゃないかと思わずにはいられないのです。
2018.7.14
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