「捨てがたい奇抜な設定とシナリオ。」エイリアン4 image_taroさんの映画レビュー(感想・評価)
捨てがたい奇抜な設定とシナリオ。
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『3』でリプリーが死んでフィナーレを迎えた筈だったが…エイリアンを利用しようとするウェイランド・ユタニ社の意思はのちの者に引き継がれ、エイリアンを胸に宿したリプリーをクローンとして蘇らせてまで利用しようと試みているという、まさかの設定による正統続編だ。
シリーズ中で、最もグロテスクかつ容赦ない残酷描写を特徴とするが、何よりもユニークなのはクローンとして蘇ったリプリーが、元のリプリーとは異なっていること。エイリアンのDNAが少し混合していることによって生じる様々な状況(当然、復活したエイリアンの側にもこの混合が起きている)が、本作のストーリーを面白くしており、過去の作品のような大作感は乏しいものの、実に個性の際立った作品となった。
これはまた、リプリーが地球に帰還する物語でもあるが、最後にリプリーが口にするセリフは意味深かつ味わい深い。
広く受け入れられるのは難しい作品だとは思うが、捨てがたい佳作となっている。
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