「男の幸せとは」エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事 komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
男の幸せとは
前半は男の態度に少しイライラ。だが、主体性がないと思われていた妻の賢さに気付かされる後半、特に妻が妊娠を告げたシーンは痛快。これまでの演技は、この一点の為にあったと理解した。
きっとこれは男として最も幸せな人生の形の一つだと思う。社会的地位があり、賢い妻と子供達に囲まれ、胸の中に忘れがたい人がいる。二人の女性に愛され守られたからこそ、道を踏み外すことなく歩んで来られたとも見える。何て贅沢なことか。
ラストシーン、見上げた窓にヨットと灯台のシーンを重ねるニューランド。今回もあの人は顔を見せない。一人立ち去る背景には、陰のない美しいクラシック。
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西部劇の時代に、東部の裕福層はこんな暮らしをしていたのかと驚く。西部よりヨーロッパの方が身近だったんだということが分かって面白い。
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