噂の二人のレビュー・感想・評価
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先生!好きになっても良いですか
「スワロー」に出ていた「ヘイリー・ベネット」ってシャーリー・マクレーンに似てないかなぁ?
僕にとってはシャーリー・マクレーンは物心ついた時からアイドルだった。
「アパートの鍵貸します」
「八十日間世界一周」
この映画も見ている。初見は何を言いたいか良く分からなかった。でも、当時からシャーリー・マクレーンが、かわいそうでかわいそうで仕方なかった。今じゃそう思うのも差別だろうが、人生の機微も知らないガキの僕をそんな気持ちにさせた。僕にとってのバッドエンディングの最初の映画なんだろうなぁ。そして、似たような映画を「心の旅路」と思って、それをハッピーエンドとして心に残した。
そして、
2つの映画は僕にとってのハリウッド映画の最初かもしれない。オードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローじゃないんだよね。
だから、ヘイリー・ベネットも好きなんだよね。
追記
歩き去るジ・エンドは
第三の男
尼僧物語
噂の二人
だね。
ストレートのジジイだが、ガキの頃からこれらの主演俳優が大好き。理屈抜きで大好き。アイドルなんだよ。ゆるしてね。
【”人間の悪性から惹き起こされた負の連鎖。”同性愛者と誤解された二人の女性の姿を通し、社会のモラルを問うハードビターな物語。ラスト、一人毅然と上を向き歩くオードリー・ヘプバーンの表情に救われる作品。】
■17歳からの友人であるカレン(オードリー・ヘプバーン)とマーサ(シャーリー・マクレーン)。
女子寄宿学校を経営している二人は、安寧なる日々を送っていた。そして、カレンは医者のジョーとの結婚を間近に控えていた。そんなある日、学校嫌いの嘘つき問題児・メアリーがついた嘘から、ふたりは同性愛者であるとうわさが広がり、負の連鎖が始まって行く。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・一人の悪意ある女の子メアリーが付いた嘘や、マーサの愚かしき伯母モーターの言動から広まって行くカレンとマーサに関する同性愛者ではないかという噂が惹き起こして行く負の連鎖が観ていてキツイ作品である。
・学校嫌いの嘘つき問題児メアリーを演じた女の子が、顔つきも含めて名演技である。
ー 良く、あの役を演じる事に同意したなあ。-
・メアリーの嘘を信じて、疑心暗鬼になって行くメアリーの祖母アメリア。そして、その嘘が一人歩きして、女子寄宿学校に子供を預けていた親たちが娘を次々に自主的に退校させていくシーンもキツイ。
・そんな中、マーサは自らが長年秘めていたカレンへの想いを告白するシーン。
ー 年代的に、同性愛は社会的に許容されていなかったので、キツかっただろうなあ。-
・そして、カレンの婚約者ジョーも病院を追われる。そして、カレンとマーサを支えようとするも、自身の二人に対する懐疑的な心は抑えようもなく・・。
■メアリーの祖母アメリアに対し、名誉棄損で訴えていたカレンとマーサだが、学校を辞めさせていた肝心の愚かしき旅芸人になっていた伯母モーターが、帰って来なかったために敗訴(映画では、このシーンは描かれない。)。
だが、メアリーの祖母アメリアが、真実に気づき謝罪に訪れた時に、カレンが怒りの表情で言い放った言葉。”謝罪とお金で心の安らぎを得ようとするの!”と言って、彼女を追い返すシーン。
・だが、全ては自分に罪があると思ったマーサは自室で縊死してしまう。
<ラストのマーサの葬儀のシーン。カレンは集まった女子寄宿学校に子供を預けていた親たちが項垂れ、ジョーも木の陰からその姿を見つめる中、毅然とした表情で上を向いて歩き去る姿に、物凄く救われた気持ちになった作品である。>
大女優二人の舞台劇
レズの映画と聞いていたら、そうではなくてレズに誤解された二人映画でした。と思ったらやっぱりレズの映画でした。この二人に舞台劇の脚本にワイラー君の演出ですが、結局全員不幸で終わる松本清張の小説みたようです。重厚ですが重いです。
しかし、皆の不幸の原因を作った悪魔の娘の印象が強いです。その意味では邦題はお人好し、原題の方が恐いですね。
異色なオードリー・ヘップバーン映画
オードリー・ヘップパーンが出ている映画の中ではいちばんシリアスな作品。今だったら、LGBTに対して差別的であるとして非難された作品かもしれない。最後の展開は、流れからいってある程度は予想できたが、この映画をつまらないものにしてしまった。オードリー・ヘップパーンのファンとしては、演じている役に惚れ込むことが一番幸せな事、例えば「ローマの休日」のように。この作品の役は、もちろん好演はしているが、好きにはなれない。
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