ウォーターワールドのレビュー・感想・評価
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楽しかった
いい評判をあまり聞かない映画だったのでずっと見なかったのだが、USJのアトラクションもあり、なんとなく存在感だけはあって気になっていた。午後のロードショーで見たら、けっこう見せ場たっぷりで楽しい映画だった。大人がSF超大作として楽しみに見に行ったら、がっかりする感じではあった。
主人公は名前のない半魚人で、髪も薄く、確かに人気が出ないのもうなずけた。彼の船の、帆の上げ下げが位置エネルギーによる自動化で見ていて楽しかった。
ヒロインが謝っていても偉そうで感じが悪いタイプでイライラした。
物不足の時代なのに、ジェットスキーでは景気よくガソリンを使っていて大丈夫かなと思った。
子供の背中の刺青を巡って、子供を誘拐し合う物語の軸がつまらなかった。刺青を書き写すとかすればいいのにとしか思えない。もうちょっと上手に物語を構成して欲しい。
コスナー転落への第一歩
総合:55点
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 65
ビジュアル: 75
音楽: 65
「アンタッチャブル」「JFK」といった映画で実績を重ねて評価と人気を得たケビン・コスナーが、「ダンス・ウイズ・ウルブズ」では製作のほうにまで徐々に手を出した。だが彼には演技の才能はあっても、思考回路が幼稚で英雄物を作る製作・監督の才能がないことをここで曝け出してしまった作品。
基本的にケビン・コスナーがかっこつけすぎで、見ていて白けるくらいに美味しい役をやる。この生活場所を巡る生死を賭けた異常な厳しい世界において、なんか幼稚な子供向け正義の味方冒険活劇・ヒーローショーをされているように思える。これは彼が憧れていた英雄像をここで再現したかったのだろうか。
結果としてせっかくの面白い世界観と設定を、随分と安っぽく子供っぽくされてしまった。例えば彼の過去の作品のJFKのようなシリアスな社会派物語を期待していてこれを見るとがっかりさせられる。世間的にも評価が低くて随分と叩かれたらしいが、それも頷ける。なんでこんな真面目な設定で、これだけ単純で中途半端なヒーロー物語になってしまうのかな。
この後も彼は「ポストマン」という似たような安っぽいヒーロー物を作り、さらに転落を決定づけていった。結局彼の思想が昔ながらの単純なヒーロー物の賞賛という基本で出来上がっていて、世間はもうそのようなものを評価していないということを理解しなかった。そこに気がつけなかった彼の失態であろう。
セットとかは悪くなかった。活劇もそれなりに楽しめました。でも水没世界という設定は良かったのに、物語の基本的な部分でつまらないと思いました。私のそれまでのコスナーへの評価が変わっていった作品でもあります。
スタッフよく頑張った
本物の海で撮影 手を抜かず苦労に苦労を重ねた映画
この映画を見る前に制作費を見たが、1億7500万ドルに驚いた。額に驚いたのではなく1995年にこの額だから驚く。パイレーツオブカリビアンのように素晴らしいセットだ。しかもパイレーツシリーズより撮影は困難である。なぜならパイレーツは海がCGだからである。ウォーターワールドのように本物の海で撮影をすると天気に左右され撮影に相当苦労したそうだ。そういう裏話を知りながら見るととても面白い。それに音楽もよく、USJだけではとてもじゃないがこの凄さは味わえない。
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