劇場公開日 1973年12月15日

「ロボットの叛乱」ウエストワールド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロボットの叛乱

2021年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 『荒野の七人』をTVで見て以来、ユル・ブリンナーが好きになり、中学生のときに映画館に観に行った作品(40数年ぶりの鑑賞となった)。なぜブリンナーを好きになったんだろ?と思い出してみても、占い師が彼に「スキンヘッドにすれば俳優として成功する」と告げられたというエピソードしか思い浮かばない。そこまでして大成したのはブリンナーと宍戸錠しか思い出せません(情報、古っ)。

 そんなブリンナーの役はGunslingerとクレジットされてる通り、ロボットの銃使い。デロスに遊びに行ったピーターとジョンだったが、ブリンナーを撃ち殺してしまい、ロボットとしての本能(復讐すること?)だけで彼らを苦しめることになるのだ。

 合法的殺人という金持ち趣味にも似たウエストワールド。熱感知によってロボットは人間を撃つことできないようにプログラミングされてるという見事な設定によって、安全ではあったが、コンピュータの故障により暴走し始めたら止まらない・・・

 『ターミネーター』など、ロボットの反乱を描いた作品の元祖にもなっているけど、手塚治虫著の「火の鳥」でも人間の心を持っていくロボットや自殺するロボットがテーマとしてあった。さらにその歴史はアイザック・アシモフの小説「われはロボット」(2004年に映画化)のロボット三原則まで辿ることができる。

 行き過ぎた科学とAIの問題。さらにはこの作品に描かれる人間の愚かさみたいなテーマは画期的だったように思うけど、中学生当時の俺にはどこまで理解できていたのだろうか?過去に遡って自分に聞いてみたい・・・

kossy
アキ爺さんのコメント
2021年8月17日

「火の鳥」ってロビタのお話ですよね。中学校の図書室で読んで今も覚えています。

ウエストワールドもロビタも今はまだSFですけど、近い将来に実現しそうですね💦何だかんだで作っちゃうんだろうなぁ、ウエストワールド。

アキ爺