劇場公開日 2002年12月28日

「今夜はビートイット」ウエスト・サイド物語 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今夜はビートイット

2022年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 指パッチンと「beat it」の台詞が印象的なオープニング。片脚をあそこまで上げるダンスも素人には絶対に無理!と、ストーリー全体よりもインターミッションが入る前だけで十分に楽しめる映画。『ロミオとジュリエット』をモチーフにしたミュージカルなんだけど、同監督の『サウンド・オブ・ミュージック』の方が好き。

 マイケル・ジャクソンの「今夜はビートイット」は限りなくこの『ウエストサイド物語』をリスペクトしていて、PVをちょっと見ただけでもそれがわかる。「トゥナイト」が最も有名な曲なので、その真意を理解した翻訳者にも敬意(ダサいタイトルだとは思う)。最初にMJの曲を聴いたとき、「beat it」は「叩け」だと思ってた・・・(恥)。ちなみに個人的に好きな曲は「アメリカ」「トゥナイト」「マリア」の順。だって、「アメリカ」のリズムは独特すぎて強烈でしたよ。スパニッシュ音楽をやってる人は簡単かもしれないけど。

 50年代のアメリカ、ギャングの抗争の中のロマンスを描こうとした趣旨が移民問題をも加えて、ポーランド系アメリカ人ジェット団と対立するプエルトリコ系シャーク団が登場。警察の雑な捜査も批判的に描かれているし、貧困から暴力が生まれるといった問題、さらにアメリカという多様な人種の世界を描いた作品。

 どちらかというと、トニーとマリアが恋に落ちるシーンが好き。ダンスホールで背景の人たちがぼやけて二人にフォーカスが当たる。あり得ないくらい遠いところにいた二人が一瞬で恋に落ちるんですよ!凄い。

 まぁ、後半は『ロミオとジュリエット』ととはちょいと違いますが、暴力の連鎖とか復讐の意味だとかを考えさせられ、悲しい思いをするのはいつも女性なんだと痛感する。

 スピルバーグ版を鑑賞する際には指パッチンだけはしないようにしなければ・・・と、サノスを思い出しつつあれだけ指パッチンしたら、世界はどれだけ破滅に向かうのか心配にもなる。武器はとにかく使わないように!キャプテンマーベルだって光線銃は使わないんだから。

kossy
pipiさんのコメント
2022年2月12日

あはははは♪
それはウェストサイドvsサウンドオブ、のみならず
ビートルズvsストーンズ、
みゆきvsユーミン
聖子vs明菜
メルセデスvsフェラーリ
珈琲vs紅茶みたいなものでwww

スピルバーグ版、レビューあげましたよ〜。書きたい事の半分も書けてないけど、長くなりすぎるので切り上げましたぁw

pipi