「全部が良かった!!」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
全部が良かった!!
舞台でいうと、大道具、小道具、消えもの、衣装、照明、音響にあたるもの全てが、細部までリアルで、かっこよくて、素晴らしかったです。長いダスター、マトリックスに引き継がれてるのかな。
そして、カメラ。扉が開いて、クラウディアがちょっと驚くのですが、何が・誰が到来したのか、観客からまだ見えない。あと、顔の大アップの多用とか。瞳に何が映っているかわかるほど、長~くアップが続いてた。
そして、モリコーネ!贅沢なオーケストレーション、コミカルなメロディーの中に挟まれる休止、全てが良かった。モリコーネなら、続・夕陽のガンマン!とお薦め頂いたので、今度は夕陽を楽しみにします。
お話としても、面白かった。一家全員殺しから始まるんだー!とビックリして、ハーモニカ?と思ってたら、そんな辛い過去を背負っていたのー、早撃ちブロンソン!かっこよくてしびれました。クラウディア・カルディナーレ、綺麗!まさにイタリア女性のメイク!目に力入ってます!
ヘンリー・フォンダの目ってとても特徴的で素敵ですよね。和田誠さんが、フォンダの絵を描くと、本当にシンプルな線なのに、それだけで、ヘンリー・フォンダだってすぐわかる目になっててすごいな~と思ってました。
映画が大好きだった和田誠さん、モリコーネ、二人を想いながら観ました。いい映画でした!
talismanさんへ
春馬ショックで鬱のBloodです。こちらへコメントお返ししますね。
タランティーノの生涯ベスト1がレオーネの「続・夕日のガンマン」で、そのレオーネは黒澤明の「用心棒」に痛く感銘を受け「荒野の用心棒」を撮り、マカロニ・ウェスタンの火付け役になります。ワンス・アポン・ア・タイム・ハリウッドのリック・ダルトンは、ハリウッドから都落ちしマカロニ・ウェスタンで復活します。何か、繋がってるんですよねぇ。その源流に黒澤明がいる、ってところは誇らしくもあり、今の日本映画界を見ると「何やってんねん!」って思ったりもします。