「『もはや開拓時代ではない』一大叙事詩」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
『もはや開拓時代ではない』一大叙事詩
セルジオ・レオーネの作家性が強いウェスタン文芸作品で、いつものマカロニウェスタンと違いガンファイトは少なめです。そうは言っても、悪党の肩越しに汽車が通り過ぎた後にガンマンが佇んでいる冒頭のシーンは、ゾクッときます。鉄道の開通により近代化が進み、腕一本でのし上がってきたガンマンたちが、時代の流れに乗れず滅びていく姿は哀愁感たっぷりで、エンニオ・モリコーネの音楽がさらに盛り上げます。映画は165分の長尺で、ストーリーの流れもゆっくりで冗長な所もあるけど、役者全員が魅力的で最後まで目が離せません。特にブロンソンの渋さにはシビれました。
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