ウィンチェスター銃'73のレビュー・感想・評価
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超ク◯ガキの頃見た。ララミー牧場がやっている時位だと思う。ララミー...
超ク◯ガキの頃見た。ララミー牧場がやっている時位だと思う。ララミー牧場の『スリム』がこの映画のジェームス・スチュワートだと思っていたので、その頃のはずだ。メディアがなんであったか思い出せないが、多分テレビだと思う。
今回はなんと2回の鑑賞。つまり、60年ぶり。
さて、射撃の勝負は主人公が勝った事になっているが、そこがマジック。彼はズルをしている。体良く2回チャレンジしている。しかも『当たれば、お前はやらなくても良い。当たらなければ、俺の負けだ』ってなんかおかしい台詞だよね。
西部劇って言うが、カンザス州って中央アメリカになる。まぁ、アパラチア山脈を境に東部西部と言うし、その西側はまだアメリカ合衆国の正式な領土ではなかった。だから、西部になるのだが、ここを西部と言えるのはヨーロッパから来た白人のみ、我々日本人にとってはイースタンと言わねばならんでしょう。
さて、ウィンチェスター銃のロード・ムービーの様になっているが、英国人のアーサー王のエクスカリバーの聖剣とか北欧神話の魔剣が元ネタだと思う。日本で言えば、南総里見八犬伝の村雨。つまり、魔法を持っていて、人を狂わす剣。いやいや、それはアジアだけかもね。聖剣と魔剣は逆だから、村雨とエクスカリバーも逆。
兎も角。僕は60年ぶりに見たが、最後の悪役が余りにも簡単に殺られる所だけを覚えていた。
今回の鑑賞で感じた事。武器はその性能じゃない。持つ者の腕と頭脳にあると思った。結局、ウィンチェスター73の真価は発揮されずにこの物語は終わる。
真面目にやってれば報われる
アウトローの襲撃で名銃を奪われた主人公だが最後に奪ったものと因縁の対決をして取り返す。
正しい人間は報われるそんなメッセージを感じる西部劇だった。
モノクロ作品で王道らしい展開だけれど、アウトローが酒場で銃を抜くとピタリとほかのお客が静かになったり、血なまぐさい先住民と騎兵隊たちの戦い。・・・まるで西部開拓期のアメリカ~メキシコが舞台のアメリカ文学「ブラッドメリディアン」を彷彿させるものがあった。
ハッピーエンドながら当時の荒々しい時代をうまく描写している名作だなと思った。
西部劇として極上の作品です 変化球ではない、王道の本格西部劇を堪能した!という満足感があります
1950年米国公開、白黒映画
'73といっても、1973年公開版と言う意味ではなくて、劇中に登場する天下の名銃、ウインチェスター社のモデル1873というライフル銃のことです
1973年どころか、その100年前の1873年の製造モデルという意味です
ウインチェスター社の製造するライフル銃のうち1万か2万丁にひとつだけ、完璧な命中精度の名銃が生まれると劇中で説明があります
当然売り物ではなく、ウインチェスターの社名を冠してグラント大統領とかバッファロー・ビルのようなVIP にのみ進呈されるというしろもの
それが「ウインチェスター'73 」なのです
別名「千にひとつの銃」
正に値段の付けられないものなのです
日本なら名刀村正みたいなものでしょうか
宝物のようにショウウインドーにうやうやしく飾られています
銃底の銘板にはこうあります
独立100周年記念
射撃大会優勝賞品
ドッジシティ
1876年7月4日
西部劇ファンなら、ドッジシティの名前ですぐにピンと来るはず
超有名なOK牧場の決闘は1881年の10月26日に、この街で実際にあったことです
だから本作はその出来事の5年前のお話になります
その決闘の主役ワイアット・アープも冒頭すぐ登場します
そして保安官事務所で彼から拳銃を受けとるのが、OK牧場の決闘に参加するバージルです
1946年公開、ジョン・フォード監督の不朽の名作「荒野の決闘」を観返したくなりました
ジョン・スタージェス監督の「OK牧場の決斗」は1957年で本作の7年後の公開です
中盤に、ライカーの店で武器商人が話す「スー族がカスターの部隊を全滅させた」というのは、ご存知1941年の西部劇の名作「壮烈第七騎兵隊」で描かれたカスター将軍のことです
これも1876年にあった実際の出来事で、6月25日のこと
まだ10 日ほどしかたっていません
場所はダッチシティから北西に1200キロ以上ありますから最新情報です
インディアンのヤングブルが武器商人に「スー族がリトル・ビッグホーンの戦いで・・・」という戦いがそれです
このいきさつを分かっていないと、ローラ達が逃げ込んだ騎兵隊陣地がインディアンに囲まれていたことのヤバさがイマイチ伝わらないかも知れません
このように、このウインチェスター'73を狂言回しにして、OK牧場の決闘と第七騎兵隊の全滅という西部劇の二大超有名事件の外伝みたいにお話が運びます
この二大事件は米国人なら誰も知らない人はいませんから、本作はいわば日本なら赤穂浪士の銘々伝みたいなお話というわけです
なので本作は米国ではそりゃあ人気があります
でもその割に日本ではもうひとつ人気が薄いのは、西部劇の中の事件とか人名を良く知っていないと少しついていけないのかもしれまん
でも西部劇として極上の作品です
変化球ではない、王道の本格西部劇を堪能した!という満足感があります
日本なら片岡千恵蔵主演の本格時代劇映画みたいなもんです
主人公はジェイムズ・スチュアートが演じます
やはり名優!演技の力で画面が引き締まっています
演出も、カメラもいいです
ローラがウエイコに連れて来られたタクコサのサロンでのシーンは当時としては考えられないくらいのセクシーショットでした
ブラウスの下の乳房のボリュームを強調したアングルとポーズで、しかもそのブラウスからうっすらと乳首が透けて見えているのです
これにはたまげました
最終決戦の岩山でのライフル銃での撃ち合いは、サム・ペキンパー監督が1962年の「昼下がりの決斗」で元ネタに使ったシーンと思います
大満足の西部劇です!
作品の大枠での起承転結性が弱く…
残念ながら
何ともまとまりの悪い作品に思えた。
アンソニー・マン監督としては、
意識もないままに「グレン・ミラー物語」
「ローマ帝国の滅亡」「テレマークの要塞」
等を観ていて、
それぞれあまり名作の印象はなかったが、
彼のプロフィールを見ると
これが監督第一作目のようだ。
題名の名ライフル銃やヒロイン
(「ポセイドン・アドベンチャー」で
有名なシェリー・ウィンタースだが
「陽のあたる場所」に続いて
若き頃の彼女に会えたのは嬉しい限り)
を狂言回し的要素にしているが、
この二つを上手く生かし切れておらず、
各エピソードを
ただ時系列順に繋いでいるだけで、
作品の大枠での起承転結性が弱く感じた。
各アクションシーンはなかなかのものだった
だけに残念に思える。
戦前のアカデミー作品賞受賞作「シマロン」の
同監督によるリメイク版も録画済みなので
近々鑑賞するが、
果たしてそちらの出来はどうだろうか。
因縁の銃
大会の決勝でも互角の勝負で決着がつかない。最後は投げたコインを撃つというものだったが、それでもだめ。切手をぶち抜いたおかげでリンが優勝となった。ドッジ・シティに入ったら拳銃は保安官事務所に預けなきゃいけない。ここで登場した保安官はワイアット・アープ(ウィル・ギア)だ。
千挺に一丁しか生まれないという名器であるウィンチェスターを奪ったのはいいが、自分の拳銃は預けたままのダッチ。そこで山にあるライカーというバーで武器商人ラモント(ジョン・マキンタイア)と交渉するがポーカーですっからかん。止む無くウィンチェスターを売るダッチ。しかし、ラモントはインディアンに武器を売りに行くと、そこのチーフ・ヤングブル(ロック・ハドソン)にウィンチェスターを奪われ殺される・・・
今度はピアノ歌手のローラ(ウィンタース)が新恋人のスティーヴ(チャールズ・ドレイク)と新居に向うが、途中、インディアンたちに襲われる。かろうじて逃げて騎兵隊の野営地へと到着し、そこで助っ人に入ったリンとハイ・スペード(ミラード・ミッチェル)も応戦してインディアンの襲撃を乗り越える。騎兵隊の軍曹(ジェイ・フリッペン)がウィンチェスターを拾い、スティーヴにプレゼントする・・・
スティーヴは悪党のウェリコと取引するために訪れたが、彼に殺され銃を奪われる。ウェリコはローラを連れ、今度はダッチたちと合流。そこで銃をダッチに奪われる。
最後にはまたしてもリンとダッチとの対決になるが、ここまで銃を中心にストーリー展開するのも面白い。しかも銃だけではなく、ローラという女性も一緒にストーリーの環となるという面白さ。そして、リンとダッチの因縁が明かされ・・・ダッチがリンの実の兄で父親殺しのために復讐を果たすという、すごい話。
社会の多様な人々が見れる
総合:65点
ストーリー:65
キャスト:65
演出:65
ビジュアル:60
音楽:60
人を追いかけていくと銃を追いかけていくことになり新しい人にぶつかり、その場その場で新しいちょっとした物語があるというのはある意味では面白い案かもしれない。小さな物語がいくつも出てきて変化に富む。当時の社会のたくさんの角度を垣間見れるようでいい。
だが一番重要な物語がはっきりしない。何故追いかけられるものと追いかけるものがいるのか。答えは最後のほうに一応明らかになるのだが、それが階段に座って少し語られるだけだと重みがない。そして二人が似ていないから余計に実感がない。結論もありきたりだった。
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