インフェルノ(1980)のレビュー・感想・評価
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意味がわからない
ダリオ・アルジェントのアメリカ・ハリウッドデビュー作。魔女3部作の2作目にあたり、『サスペリア』の続編に位置づく作品です。ちなみに、『サスペリア2』は続編ではありません。
内容は支離滅裂・・・。適当か!?と言える展開、人物につながりも無し、意味不明な登場人物の死、無理な魔女の館という設定、魔女のあっけない最後と、何にも考えられておらず、破綻してしまった脚本になっています。冒頭から終わりまで???が頭に駆け巡る。
突っ込みを入れだすと、止まることがないほど不思議なシーンばかりで、ストーリーに期待してしまうと、痛い目にあいます。
といっても、描かれる赤青の色彩、見事なカット割、要所で流れる音楽と世界感はさすがダリオ・アルジェントの仕事っぷり思わせるすばらしさ。芸術作品として観れば、まぁなんとか持ちこたえることができますかね。
注目のシーンは、ホットドック屋の意味不明な行動。足の悪い男が猫を池に投げ込んで殺している途中にずっこけて立ち上がれなくなっているところにねずみの大群にかじられまくっている。それに気づいた、ホットドック屋は急いで、助けにスタスタと走ってきたとおもいきや、一思いに包丁で首をグサッ・・・。ん?やっぱり意味分からん!
ラストもこんなあっけなくて良いのか!?とあっけらかんになってしまう仕上がりでした。。。
ポスターデザインめちゃくちゃ好き
これは"ナシ"ジェント
もう、コレはダリオ・アルジェントの映画だからまぁまぁまぁ…と割り切ってみるしかないですね。
むちゃくちゃです。
良いところは照明の色使いと、急に掛かるプログレ音楽だけ。色々と疑問点を持って最後まで観ても何も伏線などの回収も、謎の解決もなされずに映画は終わっていく…。
そんな映画です。
他の方も言ってたけど、色んな殺しをオムニバスで見せたかったのかな?ホットドッグか何かの露店オヤジの脈絡のない謎行動にはニッコリ。何であのシーン急に入れたんだろう…?←ハイ、コレも考えてもムダ。猫娘も最後まで意味分からないし、途中に首吊りのシーン急にカットインしたり、あの調理してる肉はもしかしてローズ…?なんて思うけど、全部思うだけ考えるだけ無駄。
だってソレがダリオ・アルジェントだから。
この人の映画はいかに殺しのシーンをチグハグに繋ぎ合わせるか、だけしか脳がないから、ストーリーなんて最早関係ないですしね。時間使って色々考察しても時間の無駄です。
小さい頃から照明の色使いとか、ゴブリンの音楽とかで好きな監督ではある。一部神格化されていてファンも多いけど、私は稀代のダメ監督だと思います。
だからこそ愛されるんだろうかね。逆説的に。
〜劇終〜
猫責めネズミ責め
三母神という字面も響きも好き。
冒頭、どう考えても綺麗ではない地下の深い水たまりに着衣のまま潜り目を開けられることにまず驚愕だった。
仕方ないとはいえ、いくらなんでもスカートくらい脱げばいいのに…。
案の定気持ち悪い目に合ってて笑った。
殺害シーンのバリエーションが豊富で楽しい反面、そこに至るまでの過程が同じことの繰り返し。だいぶ飽きてそのまま気絶してしまった。
ドジっ子が多すぎて辟易としてくる。迂闊に離れては駄目ね。
唐突に現れる死神のビジュアルがやる気無さすぎておかしかった。壮大なコントか。時代の違いか。
おなじみのナイフや荒技ギロチンなど、殺し方が案外ゴリゴリの力技なのが面白い。
「サスペリア」でも思ったけどオカルトなのに血液の量がめちゃくちゃ多い。濃いピンク色の。
猫責めとネズミ責めのシーンがとても好き。
観ているだけで身体がヒリヒリ痛んでくるようだった。
猫を責めるジジイも好き。小動物に愛着の無い自分でも思わず顔をしかめる描写。
何故かわからないけど麻袋に入った猫がすごく可愛いく見えた。
デリトラックの店員おじさんが最高。
新文芸坐オールナイト上映にて。
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