「【高慢だが脆い心のインテリアデザイナーを長年の妻に持つ男の決断。そして夫婦及び三姉妹の心の葛藤を描いたトラジディムービー。無音のエンドロールの余韻が哀しい作品である。】」インテリア NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【高慢だが脆い心のインテリアデザイナーを長年の妻に持つ男の決断。そして夫婦及び三姉妹の心の葛藤を描いたトラジディムービー。無音のエンドロールの余韻が哀しい作品である。】
■インテリアデザイナーのイヴ(ジェラルディン・ペイジ)は、長年連れ添った夫・アーサー(E・G・マーシャル)から娘であるレナータ(ダイアン・キートン)と、ジョーイ(メアリー・ベス・ハート)が同席する席で突然別居話を持ち掛けられる。
ショックを受けたイヴは自殺未遂し、3人の娘(末娘フリン:クリスティン・グリフィス)たちは父親を責める。
そんな中、アーサーは出会って一カ月の明るく快活な新しい恋人パール(モーリン・ステイプルトン)を娘たちに引き合わせ、結婚したいと告げるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・全編、ウディ・アレン作品とは思えない、重いトーンでアーサーとイブが作り上げた家族(含む、レナータとジョーイの恋人)達の、相克のシーンが続く。
・ウディ・アレンらしさとしては、会話劇で物語が続くところであるが、その物語は決して幸せな方向には進まないのである。
コメディ要素は皆無である。
<ラスト、一人でアーサーと娘達がいる家に夜にやって来たイブ。娘たちは、今は駄目と家の中に入れるのを止めるが・・。
そして、イブは翌日、家の前の波高き海に一人入って行き、帰らぬ人になるのである。
葬儀が住んだ後、三姉妹が海を見つめるショットと、無音のエンドロールが何とも言えない哀しき余韻を残す作品である。>
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