「見せ場の多さ、ピカイチ也」インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 河田康雄さんの映画レビュー(感想・評価)
見せ場の多さ、ピカイチ也
半世紀近く劇場で映画を観ていると、何度観てもすべらない映画に出会う事が有る。娯楽作品は、難しい理屈抜きに面白いに限る。このシリーズは一応 全作が面白いが、観客を楽しませる為に「これでもか!」と言わんばかりのアイディアの数と冴え、見せ場の圧倒的な畳み掛けで この作品に軍配を上げたい。公開当時、私は高校生の夏休み中だったが、劇場内が歓声と笑い、そしてグロテスクな虫の大群やゲテモノのディナーにより悲鳴に近いリアクションも多々有り、本当に大らかな時代で劇場も熱かった!「こんなに面白い映画を作ってくれて有難う!」スピルバーグ監督に心よりの感謝とリスペクトを今でも感じます。当時は、何にも感じなかったが 私が歳をとったせいと最近の子供が虐待を受ける痛ましいニュースの多さの為、ラストで子供達が元気で村に戻って来るシーン、それを喜びの涙で迎える家族のシーンは 非常にベタな展開かもしれないけど、思わず「うるっ」ときてしまいます。
イタチ鮫の腹の中から007のプレートが出て来たのは、そういう事だったんですかー てっきり007シリーズにライバル心が有ったのか?と思ってました〜 教えて頂き有難うございます!
最後の子供達の帰還は確かに良かったですが、なるほどなとらえ方で敬服します。
私はちょっと上の世代なので、1作目の「レイダース」に感激しました。
スピルバーグは、「007」を撮るのが夢で、「ジョーズ」で最初に捕獲されるイタチザメの胃の中から出てきたナンバープレートが“007”なのは有名な話ですが、「007」を撮りたいとジョージ・ルーカスに相談したところ、もっと面白いアイディアがある…と言われたのがインディージョーンズのシリーズだったという話は御存じでしたか?
「レイダース」公開時、「スターウォーズ」の監督と「未知との遭遇」「JAWS/ジョーズ」の監督が組んだ作品だということだけで興奮したものです。