劇場公開日 1993年3月20日

「マリサ・トメイ」いとこのビニー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マリサ・トメイ

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ビル(ラルフ・マッチオ)は『ベストキッド』から変わってないほどの下手な演技。6週間前に弁護士になったばかりのビニー(ペシ)であったが、大学を卒業して司法試験に落ちまくったほど。初めての法廷で、報酬もなし。大丈夫なんだろうかとずっと不安に・・・

 自白の強要や事件前後だけの証言の数々。普通ならば簡単に冤罪へと導けるような気もするのだが、予審においてはビニーの法廷侮辱罪。毎回200ドルの保釈金で拘置所をから出る始末だ。泊まった宿では睡眠妨害。婚約者リサ(トメイ)が騙された金など問題が山積み。ビルの友人は愛想をつかし、公選弁護人に頼んでしまう・・・
 判事には経歴詐称で敏腕弁護士だと印象つけたかったが、徐々に化けの皮をはがされ、何度も窮地に立たされるビニー。自分が偽証罪に問われようともいとこを救いたい一心で、不慣れな法廷を乗り切ろうとする。

 観客をもヒヤヒヤさせるおまぬけぶりと機転の利いた婚約者リサがいいテンポにしてくれる。検事がちょっと弱いけど、彼も元弁護士。無実の者に罪を着せたくない正義感も併せ持つ男でよかった。
 アラバマでの滞在によって色んな事柄が全て伏線となり反証材料になる面白さ。圧巻は証人席に座ったリサで、家族全員が整備士でありカーマニア。タイヤ痕だけでどんな車かわかってしまう。スカッとする映画でした。

kossy