劇場公開日 1963年1月2日

「とても面白かった」怒りの葡萄 どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0とても面白かった

2022年8月4日
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鑑賞方法:映画館

お母さんがとにかく素晴らしかった。全てのシーンで強い印象を残し、完全に主役として見ていた。ムショ暮らしでヤサグレてる筈のヘンリー・フォンダも何かとお母さんっ子なのがまた面白い。
そのお母さん、セリフも良きものが多かったのだが「男は生き方を転機とか節目に沿って考える。女はそうではなく、川の流れの様にとどまらないものとして捉える」と言うフレーズがやけに腑に落ちた。
ボロトラックでの道行きが「恐怖の報酬」並にスリリングだったのだが、見終わってからグーグルマップでルート66を調べたら、オクラホマからカリフォルニアまで気が遠くなる位の距離で改めて戦慄した。
描かれている問題は現代と地続きで、今こそ見られるべき映画かと。

どんぐり