「自由の国アメリカで起きていた農民からの搾取。」怒りの葡萄 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
自由の国アメリカで起きていた農民からの搾取。
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ジョン・フォード監督による1939年製作のアメリカ白黒映画。
原題:The Grapes of Wrath、配給:昭映フィルム
ジョンスタインベック原作で、アカデミー賞で監督賞受賞の作品らしいが、自分にはかなり退屈な映画であった。
ただ、一家の中心というか主人公ヘンリー・フォンダの母親役ジェーン・ダーウェルは、環境が変わっても、夫とは異なりしっかりとそれに対応して生き抜いていく女性像を演じて、頼もしかった。
そして、そう昔でもない1930年代、オクラホマ州で砂漠化のため移動しなければいけなかった多くの農民を、低賃金労働で搾取する様な仕組みや移動してきた貧民が過ごす幾つかのキャンプ村がカリフォルニア州に存在した事実には驚愕。
また、有名だけど多分主演の映画を見たことがなかったヘンリー・フォンダ、品行方正のイメージであったが、こんな感じの悪っぽいあんちゃんだったとは。血は争えないというか、逆なんだが、娘・息子と似ているなと思ってしまった。
原作ジョン・スタインベック、脚本ナナリー・ジョンソン。
製作ダリル・F・ザナック、撮影グレッグ・トーランド、美術リチャード・デイ、マーク=リー・カーク、トーマス・リトル、音楽アルフレッド・ニューマン、編集ロバート・シンプソン、技術顧問トム・コリンズ。
出演はヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル、ジョン・キャラダイン、チャーリー・グレイプウィン、ドリス・ボードン、ラッセル・シンプソン、O・Z・ホワイトヘッド、
ジョン・クォーレン、エディ・クィラン、ゼフィー・ティルバリー、フランク・サリーNoahフランク・サリー、フランク・ダリアン、ダリル・ヒックマン。
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