「4人が走ってるだけを永遠に見てたいな」アンタッチャブル せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
4人が走ってるだけを永遠に見てたいな
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禁酒法時代のアメリカで酒の密輸などで儲けて、警察や市長、司法までも牛耳る街の裏のボスアル・カポネを逮捕しようと奮闘する4人の男たちの話。
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とにかくまずキャストが豪華すぎる。ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー、ケビン・コスナー、アンディ・ガルシア、、全員味があって最高。まぁちょっとケビン・コスナーはかっこよすぎて問題なんだが。
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今見ると、おいおい殺しちゃうのかと思うシーンとか、暴力で解決しがちだったり、あまりにも勧善懲悪すぎるし、奥さんと娘がこんなにも可憐で美しいとする映画は他に見たことがないし、何度も「結婚はいいものだ」っていうケビン・コスナーに若干イラつくし、お前そこで乳母車の手を離すなばか!!!というシーンがあったり、結構引っかかるところは多い。
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でもそんなことは時代のせいにして全てスルーをすれば、とっても最高な映画です。特に私は昔の映画のクラシック的な音が好きで、4人が走り出す時のシーンなんてあの音楽のおかげでいくらでも見てられる。
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乳母車のシーンは映画史に残る超名シーンだと思うし、乳母車を華麗に足で止めるアンディ・ガルシアを永遠に見ていたい。
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ケビン・コスナーが初めて人を殺してしまうシーンについて、おそらく敵は英語がわからない人だったのかなと思うんだけどそれをすぐに撃ち殺すってやっぱ警官が黒人を殺すニュースとかがある今の時代に見るとかなり疑問。でも、その代わりの代償として仲間を失ったのかなと思うし、司法まで腐り果てている街では綺麗事だけでは正義を貫き通せない、というなんとも言えない説得力がある気もする。
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