「自由と気儘」アルフィー(1966) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
自由と気儘
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プレイボーイのアルフィー、観客に向かって
「女のトリセツ」を語る
(だんだん、人生のトリセツも語り始める )
自由で気分屋、自分勝手だが 恋愛市場は自由競争の側面もあり、60年代の英国女性達も あんまり問い詰めたりしない
潮目が変わるのは、自虐的なアニーが
家を出て行った辺りからである
カスタードの匂いを嗅ぎ、後悔するアルフィー(笑)
ハリーの地味妻リリー(マーチャント)が デートで
そこはかとなく輝くのも、一回の交渉で妊娠し 堕胎を余儀なくされるのも、人生の残酷さを見るよう
女の苦しみと 実子の運命を 目の当たりにし、
泣くアルフィー
(友人には 泣かなかったと告げ、罪を語る)
もう1人の実子は養父になつき、
アルフィーを忘れた風なのも 複雑
(ギルダも幸福そのもの)
ルビー(ウィンタース)には 後頭部を殴られ、
人妻シディーにも スルーされる
相手にも 選択されていたことに、気付くのである
(トリセツも崩壊)
希薄さを増す、自らの存在感…
自由と気儘の結果でもある
野良犬と心を通わせる、アルフィー
なかなかビターな結末である
ただ、思春期の男の子みたいな処もあり、
憎めないアルフィーを ケインが好演してる
この生き方を 犬と一緒に貫いて、
人生のウンチクを語りだすかも…
(男は ウンチクを傾けるのが、好き)
男性の一面を 見る思いでもある
音楽も素晴らしく、掴みは最高!
エンドロールの歌声は シェール
(英版は シラ・ブラック)
乱闘場面で歌い続ける 歌手と奏者も、可笑しい
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