「狂気の中で変わりゆくもの」アラビアのロレンス 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
狂気の中で変わりゆくもの
制作は今から60年ほど前の1962年。
固定キャメラで延々と捉えた灼熱の砂漠は
天国のように美しく、地獄のように過酷さを映す。
また物静かなイギリス将校のロレンス役の
ピーター・オトゥールの演技は
次第に狂人のようになっていく。
それは国への裏切りなのか
友情への裏切りなのか
自身への裏切りなのか
分かっているのは
静寂と変貌、激震と静寂だけ。
ロレンスとは一体何者だったのか。
答えは無い。無くていい。
そんな風に思っている。
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Lawrence of Arabia は古さを感じさせない。
モーリス・ジャーナルの雄大な曲が美しい。
スティーブン・スピルバーグは
自身の映画を制作する前に
「この映画を観る」と語っていた。
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