劇場公開日 1974年12月21日

「ほんの一日の他愛ない出来事に凝縮された青春スケッチの映画らしさ」アメリカン・グラフィティ Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ほんの一日の他愛ない出来事に凝縮された青春スケッチの映画らしさ

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ジョージ・ルーカス監督の青春回顧とベトナム戦争激化前のカリフォルニアの青春讃歌。夕方から翌日の明け方までの他愛もないエピソードを、4人の高校卒業生でスケッチした演出にルーカス監督の映画感覚溢れる。主人公はまだ無名に近いリチャード・ドライファス、後に監督として名声を得るロン・ハワード、ジェームズ・ディーンに似た雰囲気を持つポール・ルマット、そして一人道化の役柄を好演するチャーリー・マーティン・スミス。60年代ポップスがノスタルジーを増幅させる。朝焼けのドラッグレースシーンの素晴らしさ。このルーカスの演出タッチに好印象を持つも、「スターウォーズ」で期待が外れ落胆したのが記憶に残る。

Gustav