「ハリウッドの破壊者」雨に唄えば 悠さんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドの破壊者
僕が生まれる50年前には既にハリウッドは壊れてしまっていた。『雨に唄えば』は間違いなくその墓石だ。ハリウッドはそれ自体を映画のモチーフにしてしまった。非常に華美で情熱に満ちていた。しかし、こうして象徴化されることによってハリウッドはもう作るべき映画を失った。スピルバーグもルーカスもコッポラも全て消えた後にリメイクを繰り返しているに過ぎない。『雨に唄えば』が破壊した瓦礫で遊んでいるに過ぎない。それを悪いこととは思わないが、ただ寂しい。
コメントする