「モーツァルトの才能凄まじいんだな」アマデウス mendyさんの映画レビュー(感想・評価)
モーツァルトの才能凄まじいんだな
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クラシックやモーツァルトについて何の知識もなしに鑑賞。
モーツァルトを殺したと告白するお爺さん(サリエリ)が自殺未遂するシーンから始まる。一命を取り留めたお爺さんは、モーツァルトとの出会いから、モーツァルトを殺したと言い張るシーンまで、牧師に対して告白を続けていく
まず知らないことがてんこ盛りで驚きだった。モーツァルトってこんな下品で変な感じだったの?!みんなカツラつけてる!ドレスも建物も煌びやかすぎる!モーツァルトはオペラもつくっていたのか!こんなふうに天才は作曲するのか!等々。
サリエリはモーツァルトが出てくるまではそれなりに有名な作曲家だったのだろうが、モーツァルトが出てきてからは妬み、憎悪の人生...。こんなにも音楽への情熱はあるのに、神は技を与えず苦しみだけを残した。一方でなぜあんな下品なモーツァルトに、神は才能を捧げたのか。神による采配が理不尽だ!と神への信仰まで放棄してしまう。
宗教への信仰も深く絡んでいるところが興味深かった。
しかし、なんと言ってもサリエリの辛さを助長させたのは
彼がモーツァルトの才能を理解できてしまうこと。
沸々と妬み憎しみが感じられる一方でどこかモーツァルトに対しての尊敬せずにはいられない気持ちも感じられた。
最後にモーツァルトの作曲を手伝っているシーンでは、
サリエリからは憎悪の感情は消し去られたように見え、モーツァルトの才能を間近で見ながら音楽と純粋に向き合うサリエリが見てとれた。
世の中には色んな形の憎悪があると思うが
上まで上り詰めた人がどうしても越えることのできない才能に出会ってしまった衝撃は、多くの人が経験することのない凄まじい感情なのだろう。
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