劇場公開日 1985年2月

「天才を妬んだ凡庸な音楽家」アマデウス りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 天才を妬んだ凡庸な音楽家

2025年11月24日
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鑑賞方法:映画館

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1823年、喉を切り自殺を図ったが一命をとりとめた老人がウィーンの精神病院に運ばれた。彼は神父を前に、自分は元宮廷音楽家サリエリで、楽聖ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトを死に追いやったと告白を始めた。サリエリはモーツァルトの天賦の才を認めながらも、その素行の悪さに呆れ、嫉妬から音楽家としての出世を邪魔し、過労から彼を死に追いやったと、サリエリの視点からモーツァルトを語った話。

モーツァルトのとてつもない天才ぶりを映像で知ることが出来た。
もしサリエリがあんなに無理をさせなかったらもっともっとモーツァルトは長生き出来てもっと多くの作品を残せたのではないか、とそんな事を考え、残念に感じた。
死んだ後土に埋めるのだけど、一人一人じゃなくて同じところに何人も埋めるスタイルだった様で、あれが当時の土葬だとしたら、勉強になった。
サリエリ役は悪役ぶりが上手かったし、モーツァルト役のトム・ハルスは無邪気な天才役がとても良かった。出てきた瞬間、成田凌に似てる、って思った。
1984年度のアカデミー賞で8部門を受賞したそうだが、なるほどと思わせる素晴らしい作品だった。
午前十時の映画祭15に感謝です。

りあの