劇場公開日 1978年1月14日

「めちゃめちゃ腹立つ! ・・・のに不思議」アニー・ホール 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0めちゃめちゃ腹立つ! ・・・のに不思議

2024年7月15日
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理屈屋で皮肉屋で「周りはみんなバカ」なんて思ってそうで、それなのに女の子には不思議とモテるというインテリの鼻につくところ煮詰めたような男アルビー

そんな彼が特別な人アニー・ホールと出会って別れるまでのコメディ映画が今作である

いやぁ、感想書くために改めて思い起こしたけど現実に周りにいたらめちゃめちゃ腹立つと思うんだよね、アルビー

でも映画のキャラクターとしてはヒロインのアニーと並んでとっても魅力的なんだ

コメディ作品の中で魅力的かつ「笑いのため」の突飛な言動じゃなく「この人は本当にこういう人なんだな」と納得できるキャラクターが見事に造られている

三谷幸喜さんが尊敬する・影響を受けている監督に挙げるのも納得だ

作品自体も【出会いと別れ】という「基本のキ」な流れをユーモラスな会話で埋めつくし、ときにメタ的なギャグを挟み、実にサービス精神に満ちた作りになっている

そして吹き替えの羽佐間道夫さんがこれまた良いんだ!

1シーン目の語りだけで主人公のキャラクター、
そして作品全体の色を一発で伝えてくれる名吹替なのだ

作務衣もん