アナライズ・ミーのレビュー・感想・評価
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【幼き時のトラウマでパニック障害になったマフィアのドンと、人の良い精神科医との醸成されて行く友情を描いたヒューマンアクションコメディ。】
■強大なマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(ロバート・デ・ニーロ)。彼はプリモ(チャズ・パルミンテリ)率いる敵対組織との抗争中、時折激しいパニックに襲われていた。
そこでポールは人目を忍んで、精神分析医、ベン・ソボル(ビリー・クリスタル)のもとを訪れる。しかし、結婚を前にしたベンにとってそれは悪夢の始まりだった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤から、何だか可笑しい物語である。ロバート・デ・ニーロ演じるマフィアの大ボス、ポールは、時折胸の痛みを感じたり、愛人との”交渉中”に勃起しなくなって色々と悩みだし、部下のジェリーに精神分析医、ベン・ソボルを紹介させるのである。
・ジェリーは、ベンの結婚式の時にもやって来て、ポールの治療をしてくれと迫り、序でに大切な結婚式の最中に、敵対しているマフィアの男を式場に突き落としちゃった利するのである。クスクス。
■そして、ポールがベンがFBIと通じていると思い、銃を突きつけた時にベンがポールの哀しき父との思い出を聞き出すシーン。
彼のパニックは、幼き時に目の前で父をマフィアに殺された事であり、彼はそれを長年悔いていたのである。
だが、そこにプリモの部下が現れ機関銃を撃ち始めた時に、ベンは泣き崩れているポールの銃を取り、撃ち返すのである。
更に、ポールがマフィアの会合に出れない時に、強制的にベンがその会合に出席させられるシーンも可笑しい。ベンは人が変わったかのように、自分を連れて来たジェリーの頬を頻繁に引っ叩きながら、他のマフィアたちがビビる程、見事な態度を取るのである。
<ポールが、プリモ達と撃ち合い、彼らを撃ち殺した後に、刑務所に入った後にやって来るベン。二人は定期的にカウンセリングする約束をし、ベンの家にはその後ポールが手配した本物のトニー・ベネットがやって来て、見事な歌声をポール夫婦に聞かせるのである。
今作は、幼き時のトラウマでパニック障害になったマフィアのドンと、人の良い精神科医との醸成されて行く友情を描いたヒューマンアクションコメディなのである。>
デ・ニーロの良さを引き出す脚本が大当たり。
1999年公開。米・豪合作のコメディ。
監督と脚本は、ハロルド・ライミス
ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル出演。
ロバート・デ・ニーロは、マフィアの2代目ボスであるポール・ヴィッティを演じる。
ヴィッティは、心身の不調を感じており、ビリー・クリスタルが演じる分析医ベン・ソベル医師のもとに強引に押し掛ける。
ボスのプライドから、「友人の話」として相談を持ち掛けるヴィッティだが、ソベルはヴィッティ本人の悩みだと見抜いてしまう。
ヴィッティは、すっかりソベルに心酔し頼りまくることになる。
ソベルの旅行先や、結婚式の最中にも遠慮なくやってくるヴィッティと子分たち。
そのドタバタが繰り返される。
バイオレンスシーンやベッドシーンもあるのだが、
コメディ色が強め。
マフィアと分析医の異色のバディものだ。
展開に意外性などはなく、安心して見ることができる。
ロバート・デ・ニーロの存在感は圧倒的で、
◆緊張と緩和のメリハリ
◆強面ボスとチャーミングな笑顔の落差
彼の良さが出やすい脚本が大当たりだが、
一方では、
彼が登場しないシーンとの落差がすごい(笑)
ラストのトニー・ベネット本人登場が良かったのと、
娯楽作品として良く仕上がっているので、
☆3.0
ロバート・デ・ニーロが凄すぎなんですが・・・
トラウマに悩むマフィアと、その主治医となった精神科医のドタバタを描く物語。
ロバート・デ・ニーロが主演するコメディ映画です。
マフィアのドンがハマり役のデ・ニーロが、コメディにチャレンジする・・・それがこの映画のウリなんでしょうね。
かなり古い話で恐縮ですが、田村正和が主演したTVドラマ「パパはニュースキャスター」のようなミスマッチの面白みを描きたかったのでしょう。
ただ、この点では失敗だったように感じます。
デ・ニーロの迫力が全てに勝り、コメディ要素を全て打ち消します。
このような作品を作るのであれば、デ・ニーロはもっと弱く設定した方が良いように思います。そして、破天荒な精神科医に振り回される・・・みたいな。
上述の「パパはニュースキャスター」は、田村正和の魅力も魅せながら、それを上回るパワーを持った恵たちに振り回されるのが面白みでした。
この作品でも、精神科医の子供をもっと幼くして、話のけん引役にしても良かったかもしれません。
それでも、主役二人の掛け合いは面白く、デ・ニーロの魅力もしっかり。
私的評価は普通にしました。
一般人とマフィアの常識の違いがコメディさを際立たせていて楽しい一作...
恐いデニーロが見たかった
よくできたお話で、最後まで一気に見れました。
ビリー・クリスタルの自然体な演技は、抑制が効いていて、物おじしない、それでいて、心の底から恐ろしいと思っている感じがして、普通の人が暴力沙汰に巻き込まれた時のリアルさがにじみ出ています。
デニーロの演技もさすが。「ゴッド・ファーザー」のセルフ・パロディでもなく、マフィアのキャラクターを自分のものにしています。
ただ、唯一残念だったのは、デニーロが、活躍するシーンがひとつもなかったこと。本当は、みんなが一目置く、とんでもなく怖いマフィアの親分のはずなのに、人間臭い、臆病で、泣き虫のオヤジだったことだけが強調され、デニーロの凄みが発揮されないまま映画が終わってしまったことです。
2017.12.25
パニック障害になってしまったマフィアのボスと精神科医の話。普段は悪...
恐怖と笑いのデニーロ堪能
自ら『ゴッドファーザー』をパロディにした場面もあり、マフィアへの...
上質かつ滑稽なマフィアコメディ。
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