「血のつながらない兄妹の戯れの恋が自然消滅し、双方とも幾多の恋を経た後に「真実の愛」に気付き、お互いを探し求め北極圏でようやく「再会」を果たす「冷涼なおとぎ話」」ANA+OTTO アナとオットー resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)
血のつながらない兄妹の戯れの恋が自然消滅し、双方とも幾多の恋を経た後に「真実の愛」に気付き、お互いを探し求め北極圏でようやく「再会」を果たす「冷涼なおとぎ話」
クリックして本文を読む
大まかな筋はタイトルで言い表した通りだが、この映画の肝は監督フリオ・メデムの見せ方にあり、凡百ではないセンスが感じられる「芸術映画」に仕上げられているのが大きな魅力。
「双方ともに何で彼女が教師になれ、彼がパイロットになれるのかね?」という当然生じるであろう疑問の説明はバッサリ省略し、「自動飛行にしてからの落下傘降下」も同様に唐突。
しかし、それらも本作品の「全てが有機的に”都合よく”連結するイリュージョンファンタジック性」ゆえにすんなり受容出来てしまうし、悲劇ではあっても後味は悪くないどころか、映画としての出来具合に大いに感心させられる。
今回の再視聴で魅力を再認識できたが、「あなたのママになるために」も大いに満足させられたので、フリオメデムの他作品も早く見たいと思っている。
コメントする