「伝説のおバカ映画。たまには何も考えずに笑える映画を、と思って選んだが却って考え込んでしまった。」アタック・オブ・ザ・キラートマト もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
伝説のおバカ映画。たまには何も考えずに笑える映画を、と思って選んだが却って考え込んでしまった。
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①冒頭、ヒッチコックの『鳥』を持ち出して鳥が人間を襲うのであればトマト(野菜)が人間を襲っても良いだろう、という無茶振りには敬意を表す。②一応ホラーらしいが普通のトマト及びハリボテ丸わかりの巨大トマトが迫ってくるだけで少しも怖くない。倒れた人の横や上にトマトが置いてあるだけで傷もないし(それはそれでシュールな画だが)。何よりキラートマト襲撃のシーンが少なくて殆どが頭の悪そうなオッサン連中が内容のない会議をしていたり右往左往しているシーンばかり。突然ミュージカルになるし。サンフランシスコなのに平気でニューヨークにしているし(流石に気が咎めたのか2回目の時は?マークを付けていた)。③アメリカ人には面白いネタやジョークが散りばめられているのかも知れないけれども、こちとらは少しも可笑しくないので段々飽きて最後まで見届けらのが苦痛になってくる。ラストシーンに近く大量のトマトが踏みつぶされるシーンでは、“食べ物は大切に”と教えられた世代としては「まあ、何と勿体なく罰当たりな」と憤慨してしまった。④とてもヒットチャート一位とは思えぬ人をなめたようなダルい歌がキラートマトを普通のトマトに戻すアイデアだけがティム・バートンの『マーズ・アタック』の元ネタになったらしいから、それのみで映画史に名を残すことになった駄作。
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