劇場公開日 1996年2月10日

「映画の効用」青いドレスの女 yo_cgaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画の効用

2022年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ここのところぽっかり時間が空いたこともあり、久しぶりに続けて映画をみている。日に3本みるのは学生のころ以来かと思う。して、改めて、何につけても量なき質はあり得ないのだと思う。
初日の3本目にみた映画がこの映画だった。今度ロサンゼルスとサンディエゴに行く予定があるから、アメリカ西海岸が舞台の映画を見続けていた。先の2本は特筆すべきことはなにもなかったし、み終えて何か書きたいとも思わなかった。ただ、映画のいいところは例えそれが自分に刺さらない映画でも時間を無駄にしたという感がないことだと思う。それは本についても言えると思う。何が言いたいかと言えば、何かしら学ぶことがあるのだ。文化なり、時代なり、そんなふうなふわっとしたものだ。映画を見てビールが飲みたくなるとか、煙草が吸いたくなるとか、コーヒーうまそうだなとか、そういう何かしらの憧れだったりの積み重ねが日々の生活の中で自己満足の良い時間を作っていくのだ。
この映画は特にそんな風に憧れるシーンが多くあった様に思う。色がとてもよかった。質感とでも言うべきなのか。衣装もとてもかっこよい。埠頭でジャケットの襟を立てるだとか、開け襟のシャツだとか、クッションなしの丈のワークパンツだとか。今でも(というか今だからなのか)全然かっこいいと思う。
あと、若い頃のデンゼルワシントンはエイサップロッキーみたいやなと思った。
映画の最後にも繰り返されるギャングがデンゼルワシントンに言う台詞が耳に残った。
「ドアを出ればトラブルだらけ。大物を巻き込めば勝つ」

yo_cga