逢びき(1945)のレビュー・感想・評価
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デヴィッド・リーン監督の最高傑作かもしれない‼️
デヴィッド・リーン監督作品としては、「戦場にかける橋」以前・以後というのがあると思うのですが、以後の代表作が「アラビアのロレンス」なら、以前の代表作はこの「逢びき」でしょう‼️いわば現代の不倫ドラマ、昼メロドラマの先駆けですよね‼️互いに幸福な家庭を持つ人妻と医師が、罪の意識におののきながら、逢瀬を重ねていく・・・‼️お互い愛し合いながらも、家族への罪の意識がものすごくあって、それを強調するのがヒロイン役セリア・ジョンソンの内面の声と、全編に流れるラフマニノフのピアノ曲ですね‼️二人の不安感と美しき情感をものすごく盛り上げてくれてます‼️約束の時間に男が現れず、諦めてヒロインが列車に乗った瞬間、男がホームを走ってくる有名なシーンは、デ・ニーロの「恋におちて」にも似たようなシーンがありました‼️最後の別れの駅の喫茶店でおしゃべりな女友達に邪魔をされ、言葉も交わせないやるせなさ‼️去っていく彼の手がヒロインの肩に触れるシーン‼️そしてラストのヒロインに夫がかけるセリフ「帰って来てくれてありがとう」‼️名場面中の名場面だし、名セリフ中の名セリフですね‼️ホント素晴らしい‼️
号泣しました
これぞ大人の為のメロドラマ。
最高峰の恋愛映画と思います。
W不倫ものと言えば身も蓋もないのですが、ラブシーンはキスが3度くらいしかなく、その他は短時間のたわいのないものだけで終わります。
しかしラストシーンでは大の大人が声を上げて泣いてしまう程の切なさが爆発します。
大人が共感できる台詞やシーンが全編に溢れています。
深く愛しているからこそ、自制と節度をもってお互いを本当に大事に尊重するのだ。しかし、それはかくも辛いものか。
映画としても流石はアラビアのロレンス、戦場に掛ける橋の巨匠デビッド・リーン監督です。
まず倒置法の語り口が見事と言うほか無く冒頭から引き込まれ、そして何よりラストシーンの涙腺への破壊力を存分に発揮させます。
と言っても脚本はごくシンプル。
それでいながら観客を掴んで離さずぐいぐい先に話をすすめます。
演出も凄い。
初めて嘘をつく三面鏡のシーン、スクイーズしながらのクローズアップ、長い独白の中での見逃しそうなくらい微かなため息をつくシーン、猛速度で通り過ぎる急行列車をあえて見せず主人公の顔だけを長く撮す演出、そしてラストのラストでの夫の台詞などなど、デビッド・リーン監督の凄さに感嘆するばかりです。
そして白黒こその美しさが映える美しい陰影と構図の映像美溢れるシーンの数々。たまりません。
この監督、後年にライアンの娘というメロドラマを70ミリカラーで撮っているのですが、そちらは確かに美しいシーンが山盛りなのですが、この白黒映画の切なさの方が遥かに上で感情を震わせます。
俳優の配役起用、その演技もまた素晴らしく監督の眼力に感嘆するばかり。
恋愛映画全体を見渡してもこれ以上の優秀作はないと思います。
初めての白黒映画
実は白黒映画を観たことがなくてこれが初めてだった。やっぱり昔の映画だと今のと比べたらそんなに良くないのかなと思っていたけれど、予想外だった。
最初があのシーンから始まり何が何だか少し分からないところがいい。どうしていきなり出て行ったのかが気になった。
2人の仲良いシーンが素敵で可愛らしかった分、家庭に戻るシーンが対照的に感じられた。この映画の見どころの1つはBBC英語だということだ。どの人物も早口でBBC英語を喋って少しアクセントの違いがあるところが面白かった。
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